【死ぬ場所】ちゃんと考えてますか?自分の最期の場所。病院で最期を迎える場合を現役病院勤務医が解説

こんにちは!くまち🐻でーす!

今日も元気に「医療」について深堀りしていきましょう(^^)/

今日のテーマはこれ

死ぬ場所

(自分の最期を迎えるところ)

自分の最期は自分で決めたいところ。みなさんも自分の思いや気持ちはちゃんと家族に伝えておいてください😇

本記事の内容

  • 日本国内で最期を迎える場所
  • 病院で最期を迎える場合
  • 自分の意思は伝えられるときにしっかり伝えておくこと

この記事を書いている私は、医師歴10年程度の大学病院や市中病院の勤務医で働いています

病院で働いていると少なからず、患者さんの最期に立ち会うことはあります。
病院での最期を望んで迎えた人・望まないで迎えた人とありますが、病院で最期を迎える場合についてしっかり説明させていただきたいと思い記事を書きました。

※7分程度で記事は読み終わります♪
7分後には、病院で最期を迎える場合のイメージがつくと思います💦
少しシリアスな回なので、重く受け止めず、聞き流す感じで読んでいただけると嬉しいです🫡

日本国内で最期を迎える場所

まず、日本で人が亡くなる場所は、主に以下の場所が一般的ですそれぞれの特徴や選択理由も含めて解説します💡

  1. 病院
  • 日本では約7割の方が病院で亡くなると言われています。
    特に終末期医療や緩和ケアが必要な場合に多いです。
  • 特徴:
    • 医師や看護師が常にケアを提供できる環境。
    • 医療設備が整っているため、延命治療などの選択肢がある。
    • 一方で、病院での死は「非日常的」と感じる人も多い。

2. 自宅

  • 自宅で最期を迎えることを希望する方もいますが、全体の割合は約1割程度とされています。
  • 特徴:
    • 家族に囲まれたリラックスした環境。
    • 訪問医療や訪問看護を利用して緩和ケアを受けられる。
    • 家族の負担が大きくなる場合もある。

3.ホスピス・緩和ケア病院

  • がんや慢性疾患などで、症状緩和を重視した医療を提供する施設。
  • 特徴:
    • 痛みや苦しみを緩和するケアが中心。
    • 病院ほどの緊張感がなく、穏やかな雰囲気😇
    • 家族の面会や宿泊が比較的自由💡

4. 老人ホーム・介護施設

  • 高齢者が入居している場合、介護施設で亡くなるケースも増えています。
  • 特徴:
    • 介護スタッフによる日常的なケア。
    • 医療行為が必要になると病院に搬送されることも💦
    • 施設によっては看取りケアを専門的に提供するところもある💡

大まかに上記の4つの場所で最期を迎えます。

そしてその大半は病院なんです💦あまり、意識してなかったと思います!

病院で最期を迎える場合

さて、病院で最期を迎える場合について具体的に説明させていただきます。

病院で最期を迎えるということは不幸にも病気にかかって最期を迎えることがほとんどです😥😥

病気の種類にもよりますが、スーッと楽にお迎えがくる場合と苦しみながらお迎えがくる場合など患者さんそれぞれの最期があります。

医療ドラマでは、不治の病にかかり病院で過ごしていて最期を迎えるというパターンがあります💡

ただ、実際の現場では「不治の病」にかかって1年など長期入院しているパターンはあまり存在しません💦
僕らはプライドを持って患者さんの病気の原因を探しにいくからです。もちろん日本の医療技術を持っても原因がわからない病気はまだまだあります。しかし、その場合も経過観察の長期入院はせず自宅からの外来通院がほとんどです💦

逆に、くまちが働いている急性期の病院で3カ月以上入院している患者さんは「今まさに病気と戦っている」と言えると思います。

病院で入院する際に必ず「緊急連絡先」を明記することがあります。それは、患者さんに予期せぬ何かが生じたときに連絡するものになっています。病気の状態が不安定な時や逆に不安定な状態から快方に向かい始めた時など連絡の内容は多岐に渡ります。その中で患者さんが最期を迎える(お迎えが近づいている)時にも必ず病院から連絡があります。

連絡があった場合には速やかに病院へ向かいましょう。そして、必ず最期に立ち会う人を決めておいてください。

コロナが風化された世の中ですが、感染症対策のため面会制限が規制されている病院もあります。

何人まで立ち会うことが出来るのか?どんな関係であれば立ち会うことが出来るのか?

など具体的なところは患者さんが入院された病院によって違うので必ず確認しておいてください💡

基本的に病院からは緊急連絡先の順番の早い人のみに連絡がいきます。

病院につくと、個室の病室へ案内されます。本人の身体には心臓の動きや呼吸の評価のためにモニターが装着されています。

そして医師の立ち合いのもとに「死亡確認・死亡宣告」が行われます。

その後は患者さん本人のお身体を綺麗にして医師は死亡診断書の作成となります。

死亡診断書は役所や葬儀屋さんに提出する必要があるため、必ず「生年月日・名前」が合っているか確認してください。

ここで家族が決めないといけないことがあります💡
それは、「葬儀」をどうするかです。生前に本人の意向を聞いていればそのように手配をすればいいのですが、例えば真夜中にお迎えが来た際には、葬儀屋が閉まっている可能性もあります。必ず、担当していただきたい葬儀屋にも事前の確認をしてください。

もし、決まっていない場合には

1.病院の関連の葬儀屋にお願いする

2.決まるまで病院の霊安室で待機する

という方法があります。ただ、個人的には病院の霊安室での待機はおススメしません💦

なぜなら、霊安室はその病院にもよりますが、大体が地下や1階の狭く暗い部屋だからです😥

本人が人生にピリオドを打ったのに、狭くて暗い部屋に待機させられるのは、ちょっと可哀想だなぁって現場では思います。

葬儀が決まれば、葬儀屋さんが病院に向かいご遺体を移送します。病院では最後に出棺のお見送りをさせていただきます。

病院の事はここで終了となりますが、ご家族はメインとなる「葬儀」について今後すぐに取りかかる必要があります。

自分の意思は伝えられるときにしっかり伝えておくこと

今回は、一人の患者さんが病院で最期を迎える場合の流れを解説させていただきました💡

家族は本当に色々と決めないといけません。本当は家族が一番患者さん本人と歩んできた人生を思いながら最期を迎えたいところです😭

なので、くまちから伝えられることは、

「自分の最期はちゃんと伝えておくこと」

これにつきると思います。病院で最期を迎えたいのか、はたまた自宅・ホスピス・介護施設で最期を迎えたいのかは本人の気持ちが一番だと思います。

現場で働いていて思うことは、病院にくると「そういう最期の相談はしてなかった。聞いてなかった。」ということが多々あります💦家族からしたら聞きにくいことだと思いますので、自分でしっかりと伝えることが一番大事だと思います💡

読者のみなさんやその家族が本当の意味で幸せな最期を迎えられるように、この記事が参考になれば幸いです😇

本記事に納得や共感・疑問があれば是非質問をいただけると嬉しいです。

「自分の体は自分で管理して守る!健康寿命を延ばして豊かな人生を」

以上です。ご拝読ありがとうございました。

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