こんにちは!くまち🐻でーす!
今日も元気に「医療」について深堀りしていきましょう(^^)/
今日のテーマはこれ
【セカンドオピニオン】
自分が大きな病院にかかるときに必ず必要になる知識なので、みなさんも必ず記事を読んでねー。
- 結論!現場ではほとんどセカンドオピニオンは行われていません!
- なぜ行われていないのか?
- 自分の病気に対してbestな治療をする医師と出会うには?
この記事を書いている私は、医師歴10年程度の内科医です。大学病院や市中病院の勤務医で働いており、様々な病院で働いていてもこのテーマは共通していると感じました。
※5分程度で記事は読み終わります♪
5分後には、セカンドオピニオンについてと自分に合った医師の選択について分かるようになると思います。
セカンドオピニオンとは?とかは無しで、具体的な内容にまとめてます😎
結論!
現場ではほとんどセカンドオピニオンは行われていません!
ええっ!
と思った方もいますが、月に100人程度、年間で1000人弱の患者さんを外来で診ていますが、そのうちにセカンドオピニオンで紹介受診された患者さんは私の医師人生の中でも10人もいなかったです。本当に数えるぐらいでした。
なぜ、セカンドオピニオンが行われていないのか!?
では、少し具体的な例をあげながら原因を説明していきましょう!
原因は大きく下記の3つと考えます。
- 患者さんの病気の知識不足
- 日本の医療制度問題
- なぜか、「セカンドオピニオン」を希望する患者さんは、煙たがられる
病気の知識といわれると、
「こっちは医師じゃないから専門的なことはわからなくて当たり前です!!!」
「それを説明して治療するのが医師の役割・仕事だろ!」
と言われたら、、、
ごもっともです。
本来、患者さんの病気について丁寧に説明してBestの治療を考えるのが私達の使命と私は考えてます。
ただ、患者さんからの声を聴くと、かかった先生の「言いなり」や「先生が言うなら~」に任せてませんか!?
例えば、市や区、または自分が勤務されている会社の健康診断を受診されて、結果がよくなかったため精密検査をしてください。と言われたとしましょう。まずはインターネットで近くのクリニックなどを予約すると思います。
クリニックでは胃カメラを勧められて、検査を受け、結果は「胃癌」で手術が必要になりました。
次に手術をしている大きな病院を紹介します。といって近くの大きな病院に紹介となり、手術を受けました。
しかし、手術が終えても術後の抗がん剤治療が必要なためその病院ではできないため別の大きな病院へ紹介となりました。
なんてことは、現場ではしょっちゅうあります。
患者さんとしては「病院変わるのか。」ってことや、病気が完治してないことが一番つらいと思います。
一連の流れからも「セカンドオピニオン」については一言も触れられてないです。これが医療現場の現実です。
ここからは、患者さんではなく医療側の問題があります。
日本の医療制度問題では手術を行っている大学病院や大きな病院の「稼ぎ」はもちろん手術になります。
(この辺の保険や医療費については別紙記事を作成する予定です💡)
(→2024/12/1に記事を作りました(^^)/https://kumachi-doctor11.com/healthcare-costs/)
そのため、一人でも多くの患者さんの手術を行うことが病院の収益になります。
だから、手術ができそうな患者さんがいれば、ほかの病院に紹介するなんてあまり考えないことが多々あります。
私自身も手術を今もやってますが、自分ができる手術を他の病院にお願いしたことはありません。
これは、日本人の国民性が出ていると思いますし、私自身も「なんでこんな感じになるんやろー」って不思議に思ってます。
数少ないセカンドオピニオンの患者さんから聞いたのですが、
『紹介してもらった先生とあまり気が合わなさそうだったので、別の先生に改めて紹介してください。って言ったら「あまり、医者を選んでも病気が良くなることはないから早くもともと紹介した病院の先生に協力してください。」って言われました😢』
とおっしゃってました。
紹介元の先生の立場に立てば、
・紹介先の病院の先生との関係が悪くなる可能性があること。
・新しい病院へ紹介すると余計に検査がかさみ、確かに病気の治療が遅れる可能性があること。
と色々と理由はあると思います。
ただ、最終的に決めるのは【患者】さんであって私達医療従事者ではないです。
自分自身の病気に対して本当に信頼できる医師(ここで言う信頼とは、もちろん手術の腕とかもそうですけど、医師の雰囲気とかもあります。)と出会うことで少しでも自分の病気に対する気持ちが楽になるのであれば、とことん探すべきと私は思います。
自分の病気に対してBestな治療をする医師と出会うには?
私は、Bestな治療とは先ほども言ったように医師は「手術の技術」が全てではないと思ってます。
医師がスピリチュアルなことを言っては本末転倒ですが、私自身が患者であった際は、私と波長の合う先生が一番いいです。
医療の面では日本は保険診療のため、大学病院などであれば結局どこで受けてもやる治療は同じであり、それなら私は波長の合う先生に診てもらいたいと個人的に思うからです。
そのような先生に出会うための道具として「セカンドオピニオン」があると私は思います。
セカンドオピニオンは紹介料としてお金がかかりますが、それ以上に自分に合った医師と出会えて、その後の治療も一緒に患者目線で寄り添ってくれる医師に出会えるのであれば、その後の治療費を考えるとセカンドオピニオンにかかるお金は微々たるものと私は考えます。
では、具体的にはどうすればそのような医師に出会えるのか?
一番は、口コミと私は思います。口コミか~い。と思われますが、口コミでしかないのです。
知り合いが医療従事者であれば聞いてみてください。または、私で良ければ、できる範囲でサポートしていきたいです(^^)
医療業界もまだ閉鎖的なところが強いと感じます。ただでさえ病気で苦しんでいるのにそこまで考えないといけないのかと苦しく感じるかもしれません。
本記事に納得や共感・疑問があれば是非質問をいただけると嬉しいです。
「自分の体は自分で管理して守る!健康寿命を延ばして豊かな人生を」
以上です。ご拝読ありがとうございました。