病院で働いているとよく名前が挙がる患者さんがいます。
別に有名人や珍しい名前でもないのに病院の大体の医療スタッフがある特定の人と認知できます。
例えば
「くまちさん、また外来にいるらしい。」
「え、また来てるの!?あの人。」なんて会話は日常茶飯事であります。
ここでは、医師として病院で働く私がなぜ病院で有名にならない方がいいのかと患者さんの医療リテラシーについて答えます。
- 病院で有名にならない方がいい3つの理由
- 3つそれぞれの注意点
- 一番大切なこと
この記事を書いている私は、医師歴10年程度の内科医です。大学病院や市中病院の勤務医で働いており、様々な病院で働いていてもこのテーマは共通していると感じました。
※3分程度で記事は読み終わります♪
3分後には、今まで気にならなかった「医療従事者目線」の患者との接し方が分かるようになると思います。
病院で有名にならない方がいい
3つの理由
理由は下記の通りです。
- 患者自身の病気が重篤あったり、不安定で集中治療室で長期入院されていたり、
入院・退院をくりかえしているから。 - 患者や家族が自己本位な考え方であるから。
- いわゆるお金持ちで、希望していないのにVIP病棟や個室への入院となるから。
1.患者自身の病気が重篤あったり、不安定で集中治療室で長期入院されていたり、入院・退院をくりかえしているから。
これは、容易に想像がつくと思います。
やはり重篤な患者さんや不安定な患者さんはすぐに病院内で把握されます。
これは、私たち医療者が患者さんを有名にさせないことが重要であり、有名になったとしても一発屋芸人のように次第に風化させる必要があると考えてます。
2.患者や家族が自己本位な考え方であるから。
今、ドキっとされた読者さんもいらっしゃったのではないでしょうか?🤫
そうです。これは「クレーマー」というか、「クセのある」患者さんですね。
具体的にはどんなシチュエーションがあると思いますか?
例1. 何度も予約日の電話をする患者さん。
例2. 自分は〇〇先生(有名な先生)の知り合いだから、丁寧に診てください。という患者さん。
例3. 医師の前では低姿勢ですが、看護師さんや他医療スタッフには高圧的な患者さん。
などいくらでもいらっしゃいます💫
こういう患者さんはすぐに病院内で有名になります!
僕らも医療従事者の前に一人の人間ですから。適切なコミュニケーションあっての医療と私は考えています。
3.いわゆるお金持ちで、希望していないのにVIP病棟や個室への入院となるから。
これは、変化球的なところになります。
実際、私達も医療を提供するビジネスをしていますので病院の収益に対しては目を光らせています。
実際、私達も医療を提供するビジネスをしていますので病院の収益に対しては目を光らせています。
救急診療や手術などを積極的に行っている病院は入院病床稼働率が直接利益になると考えても相違はないです。
生々しいですが、病床稼働率の中でも個室やVIP病棟にいかに患者さんをご案内できるかが重要な点です。
なので、例えば病院に寄付をしてくださった患者さんであったり、社会的に著名な患者さんは「お金」という面で有名になります。
結論としては「病院で有名になる」点では全く患者さんにとって有益なことは何一つないと私は考えてます。
そもそも、病気があるから病院にくるわけで、病気にならなければ関係のない話です。
では、有名にならないためにはどうすればよいか?
それは簡単です。健康でいることです。
まあそう言われてもそれが一番難しいと思うので今回はこれぐらいとしましょう!
このブログはこれからも医療の記事を中心に発信していこうとおもっています。
本記事に納得や共感・疑問があれば是非質問をいただけると嬉しいです。
「自分の体は自分で管理して守る!健康寿命を延ばして豊かな人生を」
以上です。ご拝読ありがとうございました。